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四季のおとない 4月


鹿児島の蒲生(かもう)の筍

 筍は日本では古くから食され、その独特の旨み、香り、食感から現在では日本料理、中国料理などでよく使われる春を代表する食材の1つです。
70種類程ある筍ですが、一般的に食べられる筍は孟宗竹(モウチクソウの若芽)が中心で、他に真竹(マダケ)や淡竹(ハチク)なども食用として栽培されています。
筍と言えば朝掘りという言葉をよく耳にします、なぜ朝掘りが良いのかと言われると筍が日に当たると乾燥して味が落ちるので薄暗い早朝の筍が土の中にあるうちに掘ることで味が落ちることを防ぎ、アクによる苦味・渋み・えぐみが一番少ない状態で収穫できるからです。
筍は鮮度が落ちるのが早く、昔から『筍を掘り始めたら、お湯を沸かしておけ』と言われるほど、手早く下湯でをしてアクを抜き、新鮮さを保つ処理が大切です。
筍ご飯や酢豚に使われる筍は美味しいだけでなく豊富なタンパク質、ビタミンB1、B2、ミネラルなど美容に良い栄養を含み、食物繊維も豊富で便秘や大腸ガンなどの予防、コレステロールの吸収を防ぐ働きなどもあるとてもヘルシーな健康食品です。


マンゴー(太陽のタマゴ)

 マンゴーは、ウルシ科の果樹で、インド地方が原産地と考えられています。
マンゴーの歴史は古く、インドでは約4000年前から、日本では明治時代から栽培されていました。
長い歴史の中で、それぞれの地域でさまざまな品種が作られてきた為に現在では200~500の品種があります。
日本で最も一般的な品種は、アーウィン種(アップルマンゴー)で日本(主産地→宮崎・鹿児島・沖縄)で栽培されているマンゴーの殆どがこの品種です。
マンゴーは卵形で皮が赤くオレンジ色の果肉にはたっぷりマンゴーの果汁が含まれており一口食べると濃厚な甘さと、とろけるような食感が人気です。
造血作用のある葉酸を多く含むマンゴーは貧血予防や母乳の出をよくする効果がありますので産後のお母さんの栄養補給にもオススメの果物です。


びわ(長崎県の甘香(あまか))

 初夏のフルーツと言えば『びわ』、『びわ』と言っても、様々な種類があります。
茂木(もぎ)、白茂木(しろもぎ)、長崎早生(ながさきわせ)、田中(たなか)、甘香(あまか)、涼風(すずかぜ)、瑞穂(みずほ)、その他などがあります。
その中でも今回は『甘香』を紹介します。
びわは、千葉県(南房総市)、長崎県、鹿児島県などの暖かい気候の土地で栽培されています。
特に長崎のびわは、江戸時代から栽培され生産量は日本一の産地で『甘香』も長崎県の商品です。
びわは露地栽培が中心ですが、『甘香』はハウスで大切に栽培され、何度も選別し手間暇かけた実は『甘香 あまか』ブランドとして販売されています。
甘香は『白びわ』と『瑞穂』を交配して生まれたもので、正式な品種名は『福原早生』と言います。
甘香は、白びわの果肉が柔らかく肉質の良いところと、瑞穂の特徴である大玉(平均80gで通常のびわの2倍)を受け継いだ上に糖度が高く果汁たっぷりです。